放射線科このページを印刷する - 放射線科

診療内容・特色

放射線科では、放射線診断専門医1名、放射線治療専門医1名と診療放射線技師19名、看護師2名、事務職員1名の全員が協力して病院の中央部分としての診断、治療の業務に取り組んでいます。

治療部門は、藤田和志医長が担当しており、リニアックによる各種の悪性腫瘍(がん)に対する放射線治療と骨転移のある去勢抵抗性前立腺がんに対しての抗がん剤としての効果のあるRI内用療法(ゾーフィゴ)を行い、各科と緊密に連携して当院でのがん診療での放射線治療の立場を確立しています。

診断部門では、常勤の放射線診断専門医である富吉秀樹部長と放射線診断科レジデントの張越医師、非常勤の放射線専門医である迫田慈子医師、広島大学放射線科から派遣される非常勤医師が協力して、CT、MRIや核医学検査の読影業務と腹部を中心とした血管造影による動脈塞栓術(TAE)やCTガイド下膿瘍ドレナージなどによる画像下治療(IVR)を行っています。他にも消化管造影や手術室での大動脈ステントグラフと治療、腹部超音波など幅広い診療を行っており、救急医療への対応も重視しており、各科の医師との緊密を心がけています。また、本年度よりCT,MRI装置が各々2台体制の稼働となり、より迅速な検査への対応が可能になりました。共同利用としての開業医の先生方からの紹介による検査も地域医療の中核病院としての役割を重視して積極的に受け入れています。

 
 

臨床統計(令和2年度)

画像診断報告書(CT、MRI、核医学検査など)  13,730件
出血、または治療に対しての動脈塞栓術(TAE)  56件
CTガイド下農瘍ドレナージ  23件
手術室での大動脈ステントグラフト   44件
地域医療連携室を経由した紹介患者の画像診断(CT、MR、RI、核医学検査) 389件
放射線治療新患者数 242人
放射線治療総患者数(新患、再患) 334人

専門(認定)医研修施設指定状況

広島放射線科専門研修プログラムに広島大学病院の連携施設(診断、核医学、治療)として参加しています。

放射線科専門医(診断、核医学、治療の3部門)修練機関
-広島大学病院(総合修練機関)

医療機器

一般撮影

一般撮影1 一般撮影2

一般撮影では、胸部や腹部、全身の骨等をX線を用いて撮影を行います。病変部などを診断するために様々な方向から撮影することもあります。当院にはフラットパネルディテクタシステム(FPD)が整備されています。以前よりも低線量で高画質を得ることができます。 また、病室や手術中の患者さんには移動型X線装置を用いて撮影を行います。この装置にはモバイル型の画像処理ユニットを搭載し、撮影後その場で画像を確認することが可能となっています。

マンモグラフィ

マンモグラフィ・パノラマ撮影装置・バイオプシー

平成27年1月に乳腺専用のX線撮影装置を更新しました。フラットパネルディテクタの採用により、通常のX線写真よりも細かい画像が得られる特徴があり、乳がん所見の1つである微細な石灰化や、小さなしこり、しこりのできないタイプのがんの早期発見に有用です。
乳房を押さえて挟むため、多少の痛みを伴うことがありますが、重なりあった乳腺を薄く延ばすことで病変が見つけやすくなります。
当院ではさらに乳腺の奥行きの情報が分かる断層撮影(トモシンセシス)や、石灰化病変の組織を採取する検査(マンモトーム)も行える機能を備えておりますので、より精密な検査も可能です。

MRI

MRI 

強力な磁石でできた筒の中に入り、磁場と電波を利用して体の断面を撮像する検査です。造影剤を用いず頭部の血管画像を描出することや、人体の軟部組織や病変部とのコントラストを明瞭に描出することができます。当院は1.5TMRI装置と令和3年3月より磁力が高く、高精細な画像を得ることができる3.0TMRI装置が導入されました。小さな病変も感度よく検出が可能で、全身領域の撮像に対応しています。
 

CT

CT

放射線を利用して体の輪切りを撮影します。体の中の様子をコンピューターを使って画像化する検査です。
当科には,既存の64列マルチスライスCTと令和3年2月より稼働している80列のマルチスライスCTの計2台で検査を行っています。
令和3年2月に導入した新しい80列のCT装置では,Deep  Learning技術を応用した画像再構成方法が用いられており、より低被曝で高精細な画像を得られるようになりました。検査時間は単純(造影剤を使わない)検査が約3分、造影検査は約10分で終了します。基本的には予約制での運用ですが、緊急時の検査にも柔軟に対応しています。

血管撮影

血管撮影装置

当院には3台の血管撮影装置が設置されており、こちらの装置では頭部、体幹部の造影検査や治療を行っております。
頭部では回転撮影により動脈を3D像(立体画像)で表示することが可能であり、クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤の診断とコイルでの塞栓術による治療には必要不可欠な検査です。体幹部は主に狭窄、閉塞した血管を拡張する治療を行っております。
狭くなった血管をバルーンカテーテルで膨らませ、ステントという金網の筒で拡張することにより血流をよくする治療法です。
また、血液透析を行うために必要なシャントが狭窄、閉塞している患者さんに対してもバルーンカテーテルを使い同様に治療を行います。

心臓カテーテル

心臓カテーテル

こちらの装置は循環器の医師が心臓の血管造影と治療を行っています。虚血性心疾患治療では腕の血管から細い管を挿入し、細くなってしまった冠動脈(心臓の栄養血管)をバルーンカテーテルとステントという金網の筒で拡張して治療を行います。また、不整脈の治療に対してカテーテル先端の高周波通電装置で焼灼して不整脈の回路を切断するカテーテルアブレーションや必要に応じた脈拍数を維持するためのペースメーカーの埋め込みなどを行っています。

核医学検査(RI)

アイソトープ検査(RI)

RI(Radio Isotope : 放射線同位元素)を用いた「放射性医薬品」を体内に投与して行う検査です。体内に投与された放射性医薬品は、特定の組織や臓器に集まる性質があります。体内に集まったRIから放出される微量な放射線を、専用の装置で撮影することで様々な臓器の機能や代謝情報を画像化・数値化し、良性悪性の鑑別や病気分類の判定などに用いています。頭部では脳血流を測定し、血流分布の評価が可能です。また、解析ソフトを用いて認知症診断にも用いられます。心臓領域では心電図同期で安静時・負荷時の血流を比較し、心筋虚血の診断を行います。また、骨の代謝を利用した薬剤を用いることで全身の骨転移の有無、程度を一度の撮影で容易に検査ができます。
 

X線透視装置

X線透視

最新のX線検出器を備えた透視装置で、低X線量で高画質を得る事ができ、寝台が低く下がりますので乗降が楽にできます。主に消化管の造影検査を行っており、その他には腰椎の神経根ブロックや骨折の整復、泌尿器科の検査等で使用しています。

PACS(医療用画像管理システム)

X線透視X線透視

当院では平成20年12月から医療用画像のフィルムレス運用を行っています。これによって患者様の過去の画像が紛失・劣化することなく、迅速にモニターで詳細な画像が観察できるようになりました。平成26年12月に新しいシステムに更新されました。

直線加速器・治療計画用CT

平成28年10月に放射線治療装置(直線加速器&治療計画用CT)を更新しました。

治療計画用CTにてどのような姿勢で治療を行うかシミュレーションを行い、その画像に基づいて放射線治療専門医が患者様にあった治療計画を立案します。

直線加速器に搭載されたX線装置にて画像を取得し、わずかな位置ズレを補正し、精度の高い放射線治療を提供しています。

治療時間は症例により異なりますが、入室から退室まで10~20分です。放射線照射中は痛みや熱さ等の自覚症状はなく、患者様の負担は軽度です。

医師紹介

部長 富吉 秀樹(とみよし ひでき)

  • 日本医学放射線学会放射線診断専門医
  • 日本医学放射線学会放射線科専門医
  • 日本脈管学会脈管専門医

平成3年卒

平成15年4月より当センター勤務
 

医長 藤田 和志(ふじた かずし)

  • 医学博士
  • 日本医学放射線学会放射線治療専門医
  • 日本医学放射線学会放射線科専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医

平成7年卒

平成17年4月より当センター勤務
 

レジデント 張 越(ちょう えつ)

平成31年卒

平成31年4月より当センター勤務
 

非常勤医師 迫田 茲子(さこだ やすこ)

平成27年10月より当センター勤務

放射線部スタッフ

  • 診療放射線技師 19名(診療放射線技師長 水田 敏道)
  • マンモグラフィ検診認定撮影技師 2名