脳神経内科このページを印刷する - 脳神経内科

診療内容・特色

当院の脳神経内科は本年度よりスタッフ5名で診療を行っています。

当医療圏では神経内科専門医が常勤で勤務し脳神経内科を標榜している数少ない病院の一つであり、日本内科学会教育病院、日本神経学会教育施設、日本脳卒中学会教育病院に認定され、また県の難病医療協力病院に指定されています。

入院診療では、脳梗塞、てんかん等の急性疾患を中心に幅広く対応できるよう体制を整えています。また、外来診療では頭痛、認知症等の頻度の高い脳神経内科疾患からパーキンソン病/症候群、てんかん患者のフォローまで近隣の医療機関と密に連携をとりつつ診療しています。神経難病については広島県の難病医療協力病院であり、外来を中心とした疾患管理、在宅医療の導入、急性増悪時の入院応需等の形式で診療を行っています。
平日午前の新患外来は毎日開設していますので、お困りの神経疾患の患者さんがおられましたら、地域医療連携室を介して是非ご紹介下さい。なお、救急の場合には、平日日中のみならず夜間、休日も脳神経外科と協力のもと神経救急診療を常時行っていますので、いつでもご連絡下さい。

ご紹介頂きました患者さんは紹介目的が達成されましたら、ご紹介頂いた先生に御相談の上で逆紹介させて頂きます。

診療対象の疾患

  1. 脳梗塞診療:超急性期のtPA静注療法、急性期治療、病型確定から再発予防、リハビリテーションと個々の患者さんの病態に応じた治療を行います。また、脳神経外科と協力して超急性期の血栓回収療法も行います。
  2. てんかん等の急性発作性疾患の診断・治療
  3. パーキンソン病/症候群、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症等の神経変性疾患の診断・治療
  4. ギラン・バレー症候群、多発性硬化症、重症筋無力症等の神経免疫疾患の診断・治療
  5. アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症といった認知症性疾患の診断・治療(本年度より軽度認知機能障害、初期のアルツハイマー病の方に対して、レカネマブ投与も開始しました)。
  6. 頭痛(片頭痛・緊張型頭痛など)、異常感覚、めまい感といった神経症候の診断・治療(外来診療)

診療内容

  1. 診断:CT MRI/MRA 頸動脈エコー、脳波、筋電図、神経伝導検査、脳血流SPECT、嚥下造影検査など
  2. 治療:tPAを含めた脳梗塞急性期治療(必要に応じて、脳神経外科と連携し、血栓回収療法も行います。)、血漿交換、免疫グロブリン大量療法など
  3. 臨床研究や治験の推進:脳梗塞急性期治療の治験も含め積極的に参加しています。
  4. 在宅療養への導入と援助:神経難病の患者様についてかかりつけ医との連携をとりながら外来フォロー致します。また神経難病患者さんの急変時の緊急受け入れ病院としても入院応需致します。

臨床統計(診療実績)

  2023年度
外来患者数(新患・再診) 9207人
入院患者数 498人
 
  2023年度
脳卒中 250例
うちtPA静注療法 9例
神経変性疾患 58例
発作性疾患(てんかん等) 54例
末梢神経・筋疾患 29例
神経感染症 19例
認知症性疾患 12例
その他 76例

医師紹介

部長 末田 芳雅(すえだ よしまさ)

  • 医学博士
  • 日本神経学会専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会専門医・指導医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 臨床研修指導医
  • 認知症サポート医
  • 日本内科学会JMECCインストラクター
  • 日本救急学会ICLSディレクター

平成14年卒

平成28年6月より当センター勤務
 

医長 琴崎 哲平(ことざき てっぺい)

  • 日本神経学会専門医

平成17年卒

平成28年10月より当センター勤務
 

医師 石橋 はるか(いしばし はるか)

  • 日本神経学会専門医
  • 臨床神経生理学会専門医(脳波分野)

平成24年卒

令和5年4月より当センター勤務
 

医師 木本 和希(きもと かずき)

平成31年卒

令和6年4月より当センター勤務
 

レジデント 賴近 恭典(よりちか やすふみ)

令和3年卒

令和6年4月より当センター勤務