令和元年度 東広島医療センター 病院指標このページを印刷する - 令和元年度 東広島医療センター 病院指標

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 810 199 322 403 694 871 1551 2672 1456 347
【解説】
令和元年度に一般病棟を退院した患者を対象としています。(年齢は、一般病棟に入院した時点のものを使用しています。)当院の退院患者を年齢階級別みた場合、60歳~89歳の患者割合が全体の約6割以上を占めています。また0歳~9歳も突出しています。これは当院が、地域医療支援病院であり、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供していることと、地域周産期母子医療センターの機能も備えているため二次医療圏における新生児および小児医療に力を入れていることが反映されていると考えられます。

(注)すべての指標は、厚生労働省通知の集計条件に従って集計しており、DPC包括請求制度の対象外の患者さん(24時間以内に死亡された患者さんや、新規保険適用の薬剤を使用したり、労災・自費での入院となった患者さんなど)は集計対象外となっております。
従って、実際の診療実績とは差がある場合もございます。
 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード

内分泌・糖尿病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 処置等2_1あり 定義副傷病_なし 重症度等_85歳未満 32 11.56 13.72 3.13% 61.94  
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 重症度等_85歳未満 14 9.57 10.84 0.00% 62.57  
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 処置等2_1あり 定義副傷病_なし 重症度等_85歳未満 13 12.69 14.10 0.00% 69.00  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 処置等2_なし 定義副傷病_なし - - 13.41 - -  
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病_なし - - 12.58 - -  
【解説】
内分泌・糖尿病内科での入院の多くは、主に2型糖尿病の教育入院や他疾患で他科入院中の患者さんの血糖コントロールです。
特に糖尿病の診療には力を入れており、血糖値のコントロールを行うだけではなく、糖尿病についての患者教育を行っています。糖尿病教育には糖尿病教室と教育入院があり、医師や栄養士・薬剤師などによる各専門性を生かした講義や実技指導、糖尿病食の体験など、地域の糖尿病診療における中核病院として積極的に取り組んでいます。その他、糖尿病合併症の管理、高血圧・脂質異常症といった周辺疾患の管理を含めた包括的な糖尿病診療を行っております。

(注)本集計では、実績がある場合でも患者数が10人未満の場合は、DPCコードや名称は記載しておりますが、数値部分はすべて”-”(ハイフン)を記載しております。
 

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置等1_なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 74 10.74 11.67 5.41% 72.96  
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置等1_あり 定義副傷病_なし 42 7.98 7.00 0.00% 52.98  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 処置等2_なし 定義副傷病_なし 27 15.00 8.48 0.00% 69.00  
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置等1_なし 処置等2_1あり 定義副傷病_なし 12 9.92 14.23 8.33% 58.33  
110280xx99020x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置等1_なし 処置等2_2あり 定義副傷病_なし 10 9.50 8.99 0.00% 65.20  
【解説】
当科では、学校健診、会社健診、人間ドックなどで指摘を受けた尿検査異常(尿蛋白、尿潜血)については、慢性腎臓病の早期症状であることが多く、これの精査は腎生検を行うことで確定します。当地には近隣に大学が存在し、若年の症例を含め多数の腎炎を疑われる症例が当科に紹介され、外来での精査を踏まえて腎生検による精査を受ける目的で入院してきます。当地での腎生検件数は、広島市内における大規模な総合病院での件数と比較しても遜色なく、多数の腎生検症例の中には先天性遺伝性疾患などの希少疾患も散見され、これらを確定診断しています。 また、近隣の医療機関より、急性・慢性を問わず、高度の腎不全患者さんが当科に紹介され、保存期腎不全として透析を回避するべく食事療法、教育入院や薬物療法などを重点的に受けている症例や、バスキュラーアクセス、ペリトネアル・アクセスの手術を受け、透析を導入される患者さんなど多数の患者さんを加療しています。 特に透析導入患者さんは年間40~50人と当科開設以前の約3倍に増加しており、基幹病院としての役割を担っています。近隣の透析施設の維持透析患者さんの急変時、周術期など、最も管理が難渋する重症患者さんの受け入れも行っており、他施設を以て代えがたい重責も担っています。
 

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 処置等1_なし 処置等2_4あり 定義副傷病_なし 重症度等_発症前Rankin Scale 0、1又は2 75 21.21 16.13 30.67% 67.96  
010230xx99x00x てんかん 手術なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 42 9.00 7.10 2.38% 60.19  
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 処置等1_なし 処置等2_2あり 定義副傷病_なし 重症度等_発症前Rankin Scale 0、1又は2 26 20.19 16.16 26.92% 74.62  
010080xx99x001 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 重症度等_15歳以上 16 14.31 12.00 0.00% 44.06  
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 処置等2_なし 15 9.00 6.22 6.67% 74.93  
【解説】
脳神経内科では、脳梗塞、てんかん重積、髄膜炎・脳炎といった緊急性の高い救急疾患から、免疫性神経疾患(ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、多発性硬化症など)、神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症など)、筋疾患(皮膚筋炎、多発筋炎など)まで幅広く対応できるよう体制を整えております。
当科の入院診療では、脳梗塞の緊急入院が最多です。超急性期のtPA静注療法、急性期の抗血栓療法、早期からのリハビリテーション介入、精査に基づいた再発予防方針の検討、薬剤指導や栄養指導、神経症状や患者さん・家族の希望に基づいた退院支援と、それぞれの患者さんに応じた最善の医療が常に提供できるよう、そしてより円滑に展開できるよう、全職種でチーム一丸となり引き続き努力していきます。 また、てんかん発作に対する入院診療に関しては、患者さんの年齢、性別、発作持続時間、初発もしくは再発、内服状況により方針は異なります。入院早期より患者さん・家族に適切に情報提供を行った上で、最適な治療を一緒に選択し、速やかに自宅退院できるよう心がけています。
 

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置等1_あり 処置等2_なし 80 2.93 3.34 0.00% 72.33  
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置等2_なし 73 24.62 18.84 6.85% 73.92  
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置等1_なし 処置等2_4あり 定義副傷病_なし 50 13.12 9.59 0.00% 67.70  
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置等1_なし 処置等2_5あり 44 24.25 20.04 0.00% 70.73  
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置等1_なし 処置等2_8あり 43 17.28 10.59 0.00% 68.30  
【解説】
症例数が1番多いのは、肺の悪性腫瘍(肺癌)に関して、これは気管支鏡検査やCTガイド下肺生検という診断のための入院期間を示しており、安全を期するため、検査の前日に入院していただいております。また検査の翌日には検査による体の重大なダメージ(検査合併症)が無いかどうか、胸部レントゲン撮影を行ったりして確認してからご退院いただくので、基本的には3日間の入院期間となっております。
2番目に多い間質性肺炎は、未だに原因がよくわかっていない進行性の肺の自己免疫疾患です。発病してすぐ入院となる割合は少なく、外来通院中に感冒などの気道の感染やストレスなどで、急激に悪化して入院となる場合の方が多いですが、重症になりがちで在院日数も比較的長期になる傾向があります。
3番目は肺癌の化学療法(抗癌剤の投与)における入院です。予期しない副作用などもありうるので、安全を期して、少なくとも初回の治療は約2週間の入院で受けていただき、2回目以降は患者様と話し合って、外来通院で行うか、また入院にて行うか決めるようにしております。
4番目は、抗癌剤のカルボプラチン+パクリタキセル併用療法で、日本肺癌学会治療ガイドラインにも記載されている、肺癌の標準的な治療法です。副作用を軽減するため、抗癌剤の投与を1週間おきに3分割しており、その他の化学療法より入院期間が10日程度長くなります。
5番目は、肺癌組織の血管の新生を阻害する分子標的薬ベバシズマブを使った治療であり、通常の化学療法(抗癌剤投与)に追加して点滴にて投与しておりますが、おおむね入院期間に影響はありません。
 

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病_なし 403 3.06 2.63 0.00% 66.62  
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 処置等2_なし 定義副傷病_なし 66 9.58 9.58 6.06% 76.89  
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 処置等2_なし 49 9.65 9.65 0.00% 74.71  
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 27 6.44 6.44 11.11% 74.70  
060100xx01xx1x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病_あり 21 3.90 3.90 0.00% 76.05  
【解説】
最も多い症例は、1番目と5番目にある大腸腫瘍(ポリープなど)に対する内視鏡治療の症例となります。次ぐ症例は、胆管炎、胆石などの胆道疾患で2番目と4番目に入っています。2番目は、胆石が胆管に落下し胆管結石となり、その石で胆管が詰まって炎症が起きた症例に、内視鏡を用いて胆管にチューブを留置したり、石を取り除いたりする治療です。4番目は、炎症はあるものの検査の結果、自然排石などで石が存在せず、抗生剤投与などの経過観察入院となります。3番目は胃の早期悪性腫瘍に対して内視鏡治療を行う症例になります。入院期間は約10日となります。
 

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置等2_4あり 定義副傷病_なし 40 15.80 15.79 0.00% 74.88  
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 処置等2_4あり 定義副傷病_なし - - 20.30 - -  
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置等2_3あり 定義副傷病_なし - - 16.50 - -  
130030xx99x00x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし - - 9.76 - -  
130050xx99x2xx 慢性白血病、骨髄増殖性疾患 手術なし 処置等2_2あり - - 16.90 - -  
【解説】
血液内科でもっとも多いのは、悪性リンパ腫による入院です。次いで、骨髄異形成症候群や多発性骨髄腫などの疾患での入院となります。当科は東広島のみならず、三次や竹原などの患者さんも受け入れ、治療しております。最新の治療薬も積極的に導入し、それぞれの患者さんの個別のご要望にお応えしながら、若年性から高齢者まで幅広く加療しております。 急性白血病の寛解導入療法など侵襲性の高い治療を必要とする患者さんは、広島大学病院や広島赤十字原爆病院などと連携しながら診療しております。造血器腫瘍以外にも、特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血などの血液疾患も多く診療しています。

(注)本集計では、実績がある場合でも患者数が10人未満の場合は、DPCコードや名称は記載しておりますが、数値部分はすべて”-”(ハイフン)を記載しております。
 

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 処置等2_なし 201 7.18 5.02 0.50% 67.29  
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置等1_なし、1,2あり 処置等2_なし 定義副傷病_なし 86 4.83 4.40 1.16% 67.42  
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 処置等1_なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 80 6.23 7.56 0.00% 73.05  
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置等1_なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 80 19.00 17.71 8.75% 83.69  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 処置等1_なし、1,3あり 処置等2_なし 定義副傷病_なし 71 11.66 10.80 7.04% 77.39  
【解説】
当科では,心房細動を始め上室性頻拍症・心室頻拍などに対し、年間200例以上の症例に対しカテーテルアブレーションを行なっています。2015年11月からは、クライオバルーンを導入し、心房細動に対してより確実に短時間での肺静脈隔離が行なえるようになっています。また、発作性のみならず、持続性・慢性心房細動に対しても積極的にアブレーションを行なっており、洞調律維持率も約7割と比較的良好な成績をおさめています。心不全では、ガイドラインに準拠した薬物治療や運動療法を行っています。狭心症、慢性虚血性心疾患では冠動脈CTや心筋シンチグラフィーで冠動脈病変の存在が疑われる場合、心臓カテーテル検査を行って血行再建の適応や方法を検討しています。心臓カテーテル検査件数は年間350~400件程度で冠ステント留置術を中心としたカテーテル治療を年間130~150件程度行なっています。 徐脈性不整脈に対しては、恒久的ペースメーカ移植術・ICD移植術・両心室ペーシングについても適応を吟味し積極的に行なっています。
 

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 250 3.68 6.17 0.00% 0.00  
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 処置等2_なし 66 8.94 11.16 4.55% 0.00  
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病_なし 50 5.30 6.19 0.00% 1.06  
040100xxxxx00x 喘息 処置等2_なし 定義副傷病_なし 32 5.63 6.64 0.00% 3.75  
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 処置等2_なし 29 4.66 5.73 0.00% 2.21  
【解説】
小児科では、新生児から中学校3年生までを対象にしています。 当院に周産期センターが開設され、分娩を開始して5年が経過しました。分娩の数が増えるにつれ、新生児の入院が増加してきています。帝王切開で出生した赤ちゃんは、1日NICUで経過をみるようにしていることも新生児の入院が増えいてる要因です。また、現在は在胎34週以上の赤ちゃんしか対応できませんが、低出生体重児や、低血糖、黄疸、呼吸障害の赤ちゃんなどの治療を行っています。
また新生児以外では、肺炎や気管支炎などの呼吸器感染症の入院が多くを占めています。
特にインフルエンザやRSウィルスやマイコプラズマなどが流行すると入院患者さんが増える傾向にあり、入院も乳幼児の方が多くなります。適切な治療を行いスムーズに退院できるよう努めています。気管支喘息は外来治療の進歩により、コントロールが良好となってきていますが、入院される症例もあり、発作時の治療のみでなく、外来の予防治療につなげるよう努力しています。
 

外科・消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 81 4.89 4.85 0.00% 69.83  
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置等1_なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 58 6.88 7.13 6.90% 66.19  
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 処置等2_なし 54 7.91 6.10 3.70% 60.28  
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 処置等2_6あり 定義副傷病_なし 48 4.96 4.40 0.00% 68.90  
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 処置等2_4あり 44 4.25 4.25 0.00% 54.84  
【解説】
外科・消化器外科では外科で主に乳腺・甲状腺の癌や良性の腫瘍の治療を、消化器外科では鼠径ヘルニア、大腸癌、虫垂炎、胆嚢結石症の治療などです。
1番目は、鼠径ヘルニアですが、当院では主に腰椎麻酔(下半身の麻酔)で行っており、数日で退院可能です。
2番目は、胆嚢結石症の治療の胆嚢摘出術ですが、急性胆嚢炎を含めほとんどを腹腔鏡下胆嚢摘出術で行っています。手術後の疼痛も軽く、約1週間で退院となります。
3番目は乳癌の摘出術のうち乳房温存術のための入院となります。脇の下のリンパ節に転移があるかどうかよって、腋窩郭清を行うか行わないかの違いとなります。
4目は、大腸癌に対する抗がん剤治療の為の入院となります。大腸癌治療ガイドラインに従い、手術(開腹または腹腔鏡)、化学療法、放射線治療を適切に選択するよう心掛けています。
5番目は、乳房悪性腫瘍の化学療法のための入院となります。化学療法の内容は、術前 術後 再発時 等 乳癌診療ガイドラインに従い施行しています。
 

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 91 19.64 25.94 91.21% 81.67  
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 53 8.06 5.54 3.77% 61.98  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 43 27.40 23.56 13.95% 75.19  
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 処置等2_なし 41 19.44 16.54 14.63% 73.85  
070200xxxxxxxx 手関節症(変形性を含む。) 19 6.89 7.95 0.00% 54.21  
【解説】
最も多いのは、股関節大腿近位骨折により人工骨頭挿入術をおこなった入院となります。特に近年増加傾向にある高齢者に好発する大腿骨近位部骨折(大腿骨頸部・転子部骨折)に対して、当院(急性期)にて手術を施行し、
術後3-4週で当院を退院となりますが、術後リハビリの不足分を回復期リハビリ病院として近隣の病院と連携(大腿骨頸部骨折地域連携パス)して治療の継続が途切れないように行っております。ついで椎間板などに囲まれた神経が通るトンネル(脊柱管)が狭くなることによって、しびれなどが生じる脊柱管狭窄症に対しての手術目的入院も多くなっています。他、変形性関節症(膝・股)に対する手術目的入院、前腕の骨折に対する観血的手術の患者さんとなっています。手肘にまつわる外傷・末梢神経障害・スポーツによる障害・年齢に伴う障害などに対する手術治療の為の入院となっています。
 

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 処置等2_なし 定義副傷病_なし 51 10.43 9.67 17.65% 78.86  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 処置等1_なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 45 19.07 18.81 35.56% 66.71  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 36 10.58 7.34 25.00% 66.64  
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 処置等1_あり 処置等2_なし 27 3.00 3.01 0.00% 63.11  
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 22 23.05 20.96 59.09% 75.55  
【解説】
当院は東広島市とその周辺地域における頭部外傷および脳卒中の2次救急を診療する唯一の医療機関のため、上位5位の内大半は、頭蓋・頭蓋内損傷あるいは非外傷性頭蓋内血腫を有する疾患となります。これらの疾患に対して、交代制で24時間いつでも対応できるようにしており、緊急手術、t-PA治療を速やかに行い、早期リハビリを行う体制を整えています。
4番目は、未破裂脳動脈瘤や内頚動脈狭窄症に対する動脈造影カテーテルを使用した検査の為の入院となり3~4日の入院となります。
 

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 処置等2_なし 93 15.33 11.51 1.08% 71.95  
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置等1_あり 処置等2_なし 28 2.75 3.34 0.00% 72.43  
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 処置等2_なし 定義副傷病_なし 28 12.21 10.18 0.00% 30.00  
040200xx99x00x 気胸 手術なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 22 9.50 9.11 0.00% 43.64  
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 処置等2_なし 定義副傷病_なし - - 31.04 - -  
【解説】
☆肺悪性腫瘍:肺の悪性腫瘍が疑わしい場合、可能であれば気管支鏡による確定診断を試みます。症例によっては超音波内視鏡を使用した縦隔リンパ節生検、PET/CT検査を行い、正しい臨床的進行度の評価と、心肺機能などの全身状態を評価し、呼吸器内科や放射線科との合同カンファレンスを通して適切な治療方針の決定を心がけています。手術が選択される場合、腫瘍の性状や大きさ、進行度に加えて、年齢や心肺機能などを総合的に評価し、標準手術である肺葉切除や、縮小手術である肺の部分的切除や区域切除、さらには拡大手術として周囲臓器の合併切除や片肺全摘出などを行います。胸腔鏡を使用しながらなるべく小さい傷で手術はおこなわれますが、病変の広がりによってはその限りではありません。また肺容量を温存すべく気管支形成術も積極的に実施しております。また局所進行病変に対しては手術に加え、術前・術後の追加治療(放射線治療、抗がん剤治療)を行うこともあります。☆気胸: 一般に若年男性に発症例の多い自然気胸に対しては、自宅安静、入院加療、胸腔ドレナージ等、患者さんの病状及び要望を考慮し初期対応を行うようにしています。希望があれば胸腔ドレナージを行いながら携帯型一方弁をつけて外来にて経過を見させていただくこともあります。手術が必要と判断された際には胸腔鏡下に原因と考えられる嚢胞の切除に加え、嚢胞の焼灼や、肺表面に吸収性人工線維布を用いて補強し、再発率が低下するよう予防処置を実施しています。高齢者に多いCOPDなどを要因とした続発性気胸の場合には、並存・基礎疾患に応じて、手術加え、癒着剤を用いた胸膜癒着療法や気管支塞栓術などを組み合わせて治療を行っています。☆膿胸: 胸腔内(かつ肺外)に感染が生じた場合(膿胸)、多くの場合で点滴抗生剤治療のみでは治療が困難です。胸腔ドレナージによる治療が中心となりますが、管によるドレナージだけでは治療に至らない症例もあり、そのような場合は手術的に膿を可及的に排出させる手術(膿胸腔掻爬術)を行っています。重症例などは胸壁の一部を開放(開窓)し直接ガーゼを出し入れできるような状況にし、胸腔内の膿瘍を適宜確実に排出するような仕組みを作成する手術(開窓術)を行います。

(注)本集計では、実績がある場合でも患者数が10人未満の場合は、DPCコードや名称は記載しておりますが、数値部分はすべて”-”(ハイフン)を記載しております。

 

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 63 3.00 2.78 0.00% 67.76  
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 処置等1_なし、1あり 処置等2_なし 定義副傷病_なし 44 4.68 5.34 2.27% 71.23  
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 処置等2_なし 31 9.06 11.75 9.68% 76.13  
050163xx97x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 その他の手術あり 処置等2_なし 24 3.79 7.65 0.00% 75.08  
050161xx99000x 解離性大動脈瘤 手術なし 処置等1_なし 処置等2_なし 定義副傷病_なし 23 21.48 17.34 13.04% 72.43  
【解説】
心臓血管外科では、心臓、大血管、末梢血管の手術に胸部・腹部大動脈のステントグラフト内挿術や末梢血管の血管内治療を行い、それぞれ症例数は増加傾向となっております。特に上位を占めているのは、下肢静脈瘤に対して血管内治療で、通常2泊3日の入院で治療を行っております。次に動脈硬化によって血管が閉塞することで、下肢などにしびれや冷感、潰瘍などが生じる閉塞性動脈硬化症に対しての治療入院となっています。その他、弁膜症や大動脈瘤に対する手術入院が5位以内に入っています。
 

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置等1_なし 19 8.00 12.55 0.00% 58.58  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 処置等2_なし 10 12.10 7.90 10.00% 84.70  
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり - - 6.39 - -  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.00 - -  
080190xxxxxxxx 脱毛症 - - 3.44 - -  
【解説】
炎症が高度な膿皮症(蜂窩織炎、丹毒等)、症状が重症な帯状疱疹は、入院の上、それぞれ抗生剤点滴、抗ウイルス剤点滴による入院加療を行っています。また皮膚悪性腫瘍の手術では切除範囲が広く、特に植皮術などでの閉創を要した場合は、術後安静が必要であり入院対応としています。他、脱毛症のステロイドパルス療法や骨軟部にできた腫瘍の摘出の為の入院があります。

(注)本集計では、実績がある場合でも患者数が10人未満の場合は、DPCコードや名称は記載しておりますが、数値部分はすべて”-”(ハイフン)を記載しております。
 

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置等1_あり 定義副傷病_なし 114 2.01 2.49 0.00% 71.38  
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置等1_なし 処置等2_なし 58 10.28 7.07 0.00% 75.62  
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 処置等1_なし 定義副傷病_なし 34 7.32 5.61 0.00% 58.35  
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 処置等2_2あり 定義副傷病_なし 21 4.62 10.65 0.00% 74.57  
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病_なし 18 12.94 12.58 5.56% 63.50  
【解説】
泌尿器科で一番多いのは、前立腺癌の診断のための生検実施による入院となります。
次いで、膀胱癌の治療で経尿道的膀胱腫瘍切除術を受けるための入院と抗癌剤を使った化学療法目的の入院となります。残りは、尿管・膀胱結石に対する摘出・除去の為の入院および急性腎盂腎炎・尿路感染症に対する薬物治療入院となります。
 

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 処置等2_なし 58 19.71 19.06 5.17% 31.60  
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 55 8.27 6.09 0.00% 45.00  
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 44 9.68 6.21 0.00% 46.30  
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 処置等2_なし 41 4.78 3.13 0.00% 45.66  
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 26 10.96 8.65 0.00% 67.19  
【解説】
産科においては正常分娩は自費診療の為この表には掲載されないため、保険診療としてもっとも多い診断は切迫早産(早産)となります。
切迫早産(早産になりそうな症例)に対しては、できるだけ妊娠継続できるように加療しますが、早産となった場合には 小児科と連携して対応します。婦人科においては子宮および卵巣の良性腫瘍に対する手術入院が主となっています。子宮の良性腫瘍に関しては主に子宮筋腫に対し、子宮全摘術の場合は腹腔鏡を用いた腹腔鏡 (補助) 下子宮全摘術を、また、子宮温存が必要な場合は 腹腔鏡(補助)下筋腫核出術を行っています。 また、腹腔鏡困難例に対しては 開腹による子宮全摘術、筋腫核出術を行っています。また卵巣の良性腫瘍でも主に腹腔鏡を用いた付属器摘出術もしくは核出術を行っています。
 

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 104 7.04 7.80 0.00% 11.35  
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 54 4.41 5.45 0.00% 35.76  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 49 5.94 5.01 2.04% 59.31  
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 39 6.54 6.80 0.00% 50.72  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 処置等1_あり 38 2.00 2.03 0.00% 62.97  
【解説】
当院で最も多い疾患は扁桃・アデノイドの慢性疾患となっております。 慢性扁桃炎・扁桃肥大に対して口蓋扁桃摘出術、アデノイド増殖症に対してアデノイド切除術を行なっています。小児に対しての手術も積極的に行っており、平均年齢は16.1となっております。
2番目に多いのは、扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎等の急性炎症となっております。 重症例に対して入院加療を行なっております。
3番目に多いのは、前庭機能障害となっております。難治性のものに対して入院加療を行っております。4番目に多いのは、慢性副鼻腔炎となっております。入院にて内視鏡手術をメインに行っております。5番目に多いのは、睡眠時無呼吸症候群の診断のための入院となっております。
 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 77 13 20 61 - 24 1 8
大腸癌 22 44 61 80 - 68 1 8
乳癌 40 78 14 - - 17 1 8
肺癌 71 27 67 91 28 149 1 8
肝癌 - - - - - 26 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
消化器内科・外科では胃癌、大腸癌、肝癌の患者さんを、一般外科では乳癌の患者さんを、呼吸器内科・外科では肺癌の患者さんを多く診療しています。
その中でも初発・再発を合わせて、肺癌の患者さんが最も多く、次いで大腸癌、乳癌となっています。
当院での癌症例を病期分類で見た場合、乳がんを除いて、進行癌の割合が非常に多いことが判ります。つまりIII期やIV期といった患者さんの数も少なくはなく、手術や化学療法、放射線治療など患者さんの状態に合わせた幅広い治療を実施しています。
当院は、がん診療連携拠点病院の機能を備えており、緩和ケアチームの活動も含め、総合的ながん医療を提供しています。

(注)本集計では、患者数が10人未満の場合は、”-”(ハイフン)を記載しております。
 

成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 12 10.42 48.17
中等症 54 14.98 74.33
重症 27 27.59 82.81
超重症 10 19.20 80.50
不明 - - -
【解説】
市中肺炎とは、病院に入院中とかではなく、日常生活を送っているなかで罹患した肺炎の事を言います。20歳以上の成人市中肺炎は、日本呼吸器学会によって重症度が設定されており、年齢(70歳以上かどうか)、脱水状態、呼吸不全、意識障害、血圧低下有無という5項目がどれだけ当てはまるかによって評価されています。重症度が軽症であっても、咳、発熱、食欲不振などの症状が重ければ、入院治療となっています。当院においても、重症度が高くなるにつれ、年齢、在院日数も上がる傾向があります。また高齢者においては、肺炎が治癒しても、衰弱がひどくすぐに退院できない場合が稀ならずあり、機能回復のためのリハビリテーションを受けていただく場合があることも、在院日数が長くなる理由のひとつです。

(注)本集計では、患者数が10人未満の場合は、”-”(ハイフン)を記載しております。
 

脳梗塞の患者数等 ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 217 25.81 73.73 40.09%
その他 13 16.15 69.54 7.69%
【解説】令和元年度の脳梗塞に関する分類においては、脳梗塞での入院患者数は、230人となります。発症から3日以内の急性期の患者さんが約95%を占めています。平均年齢は約74歳と高齢者の方が多くなっています。
当院では、約20~30日の入院期間で治療とリハビリテーションを行い、約4割の方が脳卒中地域連携パスを用い、地域の回復期リハビリテーション病院もしくは長期療養型病院へ転院されています。
 

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード

外科・消化器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 118 2.25 4.97 5.08% 66.37  
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 79 1.10 2.78 0.00% 68.90  
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 53 1.96 4.89 3.77% 60.51  
K7193 結腸切除術(悪性腫瘍手術) 43 3.84 13.88 16.28% 73.28  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 40 0.53 4.08 0.00% 42.98  
【解説】
外科・消化器外科症例として一番多いのは、腹腔鏡下胆嚢摘出術です。胆石症の待機手術はもちろん、手術適応のある急性胆嚢炎症例も発症早期に可能な限り腹腔鏡にて対応しています。
次に多いのは鼠径ヘルニア手術です。手術後に自然な感触を保てるよう工夫しています。
3番目は、乳房温存術のための乳房部分切除術となります。乳癌の患者さんで、手術中に脇の下のリンパ節に転移があるかどうか顕微鏡で調べ、腋窩郭清はを行うか行わないかのを判断しています。
4番目は、大腸癌に対する結腸切除術(悪性腫瘍手術)となります。状況により開腹・腹腔鏡での手術を行っています。
5番目は、虫垂炎患者の腹腔鏡下での虫垂切除術となります。虫垂切除術は開腹で行う場合もあります。
 

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 49 5.00 15.27 89.80% 81.69  
K1426 椎弓形成術 46 3.00 15.17 19.57% 73.04  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 43 5.09 13.74 93.02% 80.65  
K0821 人工関節置換術(膝) 42 1.86 23.81 9.52% 74.55  
K0462 骨折観血的手術(前腕) 41 2.07 7.37 4.88% 58.78  
【解説】
1番目と3番目は、大腿骨近位部骨折に対する観血的骨折手術あるいは人工骨頭置換術となっています。
2番目は、腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニアなど脊椎疾患に対する手術となっています。
4番目は、変形性膝関節症に対する膝関節の人工関節置換術となっています。
5番目は、前腕骨折に対する観血的手術となります。
 

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 52 0.75 9.40 13.46% 79.79  
K1781 脳血管内手術(1箇所) 23 1.26 23.30 30.43% 60.30  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 18 4.39 13.89 16.67% 61.61  
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 18 2.83 7.11 11.11% 73.61  
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭・脳内のもの) - - - - -  
【解説】
脳神経外科での手術症例上位は、慢性・急性硬膜下血腫に対しての慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が一番多くなります。
次に2番目と3番目に脳動脈瘤に対する、開頭しない脳血管内手術、開頭で行う脳動脈瘤頸部クリッピングと続きます。
4番目に内頚動脈狭窄症に対するステント留置術、5番目に脳出血に対する頭蓋内血腫除去術となります。

(注)本集計では、実績がある場合でも患者数が10人未満の場合は、Kコードや手術名称は記載しておりますが、数値部分はすべて”-”(ハイフン)を記載しております。
 

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 44 2.18 14.16 2.27% 71.36  
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 34 4.35 6.68 0.00% 32.59  
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 34 1.59 9.15 0.00% 73.74  
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他のもの) 10 3.40 12.80 0.00% 66.50  
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 10 2.40 11.60 0.00% 70.20  
【解説】
胸腔鏡下手術:胸腔に対する手術は、胸壁を切開し、胸腔内に到達したうえで実施されます。胸腔鏡手術とは、胸壁に小さな孔をつくりそこから胸腔鏡と言われる筒状のビデオカメラを挿入し、胸腔内を観察しながら、さらにいくつかの傷(操作孔)を作成して手術器具を挿入し、テレビモニターで手術野を拡大視しながら行う手術です。操作孔の大きさや数は切除される肺やその他の組織の大きさや、、術式(肺葉切除、区域切除、楔状部分切除)により多少異なってきます。血管や気管支などを複雑に処理する術式(形成術)が必要な時などは、胸腔鏡を補助的に使用し、安全性が確保できる範囲で手術創を延長し、手術を行っています。また肺の腫瘍性病変が、術前診断未確定の場合、手術的に病変部を切除し、病理組織学的検査を行なう場合(胸腔鏡下試験切除)も必要に応じて実施しています。
 

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 53 1.00 1.00 0.00% 67.79  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 52 1.02 7.77 7.69% 71.81  
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 30 2.57 7.17 10.00% 75.77  
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 24 1.00 1.71 0.00% 73.46  
K552-22 冠動脈バイパス移植術(人工心肺未使用)(2吻合以上) 17 5.47 22.65 0.00% 66.47  
【解説】
心臓血管外科では、心臓、大血管、末梢血管の手術に加え、胸部・腹部大動脈のステントグラフト内挿術や末梢血管の血管内治療を行っています。
1番目は下肢静脈瘤治療は、入院による手術療法を原則としており、通常2泊3日の入院で治療を行っております。
2番目は閉塞性動脈硬化症に対し、自家静脈や人工血管を用いたバイパス手術に放射線科の協力で血管内治療を積極的に取り入れ、閉塞部位が複数存在する症例にはこれらを組み合わせたハイブリット治療を行い、できるだけ低侵襲に治療を行うようにしております。
3番目と4番目は腹部大動脈瘤に対する治療で、動脈瘤に対するステントグラフト内挿術とステントグラフト挿入後のエンドリーク防止の為の周囲の動脈へのコイル塞栓術となります。
5番目は冠動脈バイパス手術では動脈グラフトの使用や体外循環を用いない心拍動下のバイパス手術(OPCAG)を積極的に導入しており、近年ではほぼ全例で体外循環を使用することなく手術を行っております。
ます。
 

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 14 1.29 10.00 7.14% 81.43  
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 - - - - -  
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -  
K0064 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径12センチメートル以上 - - - - -  
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) - - - - -  
【解説】
近隣の病院やクリニックより皮膚腫瘍の治療(主として手術)を目的とした患者さんの紹介を多数受けるため、大きな皮膚良性腫瘍、皮膚悪性腫瘍の患者数が多くなっております。皮膚悪性腫瘍(主に有棘細胞癌、基底細胞癌等)や腫瘍自体が大きく全身麻酔や脊椎麻酔が必要な手術症例は入院加療を基本とし、皮膚悪性腫瘍症例の一部には、放射線療法を併用しています。また皮膚悪性腫瘍を切除した場合に生じる皮膚欠損に対し、多くは全層ないし分層植皮術での創閉鎖を行っています。

(注)本集計では、実績がある場合でも患者数が10人未満の場合は、Kコードや名称は記載しておりますが、数値部分はすべて”-”(ハイフン)を記載しております。
 

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 60 2.25 6.93 0.00% 75.57  
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 29 1.86 4.62 0.00% 58.03  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 28 1.57 7.57 7.14% 66.75  
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 22 2.32 9.68 9.09% 72.09  
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 12 0.25 1.00 0.00% 64.75  
【解説】
泌尿器科では、膀胱癌に対する手術と尿管や膀胱の結石に対する手術が主になります。
膀胱癌に対して行う膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)で、内視鏡を尿道から膀胱内に挿入し、腫瘍を切除します。
結石に対する除去・摘出術は、体外衝撃波による結石破砕術を施行し、破砕困難な場合には内視鏡下の手術を行っております。腎癌、腎盂尿管癌に対しての腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術は後腹膜鏡下手術を取り入れています。
 

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 72 1.82 7.01 0.00% 44.42  
K867 子宮頸部(腟部)切除術 38 1.84 2.00 0.00% 45.61  
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 38 2.13 7.00 0.00% 47.50  
K877 子宮全摘術 25 2.16 9.56 0.00% 47.32  
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式,腹式)) 16 1.69 9.06 0.00% 69.63  
【解説】
産婦人科の保険診療のみの手術は、主に子宮・卵巣の良性腫瘍に対する手術、子宮筋腫の手術が主となります。
卵巣良性腫瘍に対しては、卵巣腫瘍核出術(腫瘍部分のみ切除する手術)もしくは 付属器摘出術(腫瘍側の卵巣・卵管を全摘出する手術)となります。
子宮頸部(腟部)切除術は子宮頚部異形成(CIN)および上皮内癌(CIS)に対しては、 子宮温存手術である子宮頚部(膣部)切除を行っています。
子宮良性腫瘍(筋腫など)に対しては、子宮の大きさや筋腫の部位により可能であれば腹腔鏡下に子宮全摘術を行いますが、主に巨大筋腫例に対しては開腹による子宮全摘術を行っています。
子宮脱・膀胱瘤は高齢化とともに増加傾向にあり、保存的治療(ペッサリー)だけでなく、積極的に手術療法(子宮脱根治療)を行っています。
 

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 88 1.08 6.16 0.00% 16.92  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 33 0.91 4.45 0.00% 55.45  
K370 アデノイド切除術 28 1.00 2.86 0.00% 6.36  
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 24 0.96 1.71 0.00% 4.08  
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 14 0.57 4.00 0.00% 35.57  
【解説】
当科で最も多い手術は口蓋扁桃摘出術となっております。 年間90例程度となっており、クリニカルパスを導入し運用を行なっております。
2番目に多い手術は内視鏡下鼻副鼻腔手術となっております。主に慢性副鼻腔炎に対して行い、入院にて内視鏡手術をメインに行っております。
3番目に多いのはアデノイド切除術となっております。アデノイド増殖症に対して小児に対しての入院のもと手術をおこなっております。
4番目に多い手術は鼓膜チューブ挿入術で、小児例に対して入院のもと手術をおこなっております。
5番目に多いのは扁桃周囲膿瘍切開術となっております。入院を基本とし、切開排膿を行い消炎加療を行っております。
 

小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの - - - - -  
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの - - - - -  
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの - - - - -  
               
               
【解説】新生児の約1%は、出生後すぐに呼吸ができず(新生児仮死)、救命のための蘇生処置を必要とします。当院では、分娩時には新生児蘇生法の研修を受けた医師や助産師が立ち合います。また、帝王切開やNICUに入院が予想される分娩の場合は、小児科医が立ち合います。この地域の腸重積の患者様は当科に紹介されることが多く、当科で治療を行い軽快される場合がほとんどです。

(注)本集計では、実績がある場合でも患者数が10人未満の場合は、Kコードや名称は記載しておりますが、数値部分はすべて”-”(ハイフン)を記載しております。
 

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 39 6.26 13.49 7.69% 67.72  
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -  
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -  
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -  
K613 腎血管性高血圧症手術(経皮的腎血管拡張術) - - - - -  
【解説】
当院は末期腎不全の患者に血液透析療法を導入する基幹病院です。
このためバスキュラーアクセス(内シャント)を造設する処置が突出して多い処置件数となっています。バスキュラーアクセス造設術の件数とほぼ一致して血液透析導入患者数がカウントされます。 またこれらのバスキュラーアクセスについては、径の太い針で頻回に穿刺するため、使用の経過中に不具合(閉塞、狭窄、脱血不良、編血静脈圧上昇、穿刺困難、前腕~上腕腫脹など)を呈しやすく、これらについて主として外来でバスキュラーアクセスインターベンション(VAIVT)治療を行っています。年間約200件程度のVAIVT件数は県下でも比較的多く、当院でのみ可能なVAIVT処置(中枢側病変)などもあり、重要な役割を担っています。

(注)本集計では、実績がある場合でも患者数が10人未満の場合は、Kコードや名称は記載しておりますが、数値部分はすべて”-”(ハイフン)を記載しております。
 

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 157 1.48 5.10 0.00% 69.21  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 55 2.95 3.62 3.64% 69.09  
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 49 3.04 11.31 10.20% 80.14  
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 45 1.31 3.84 2.22% 60.82  
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 35 0.97 2.46 0.00% 67.34  
【解説】
循環器内科では、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患に対して経皮的冠動脈ステント留置術による血行再建を積極的に行なっています。狭心症では、冠動脈造影所見だけではなく、心筋シンチグラフィーや冠血流予備量比を用いて治療の適応を判断しています。心筋梗塞では少しでも早く治療を行なう必要があるため、常に緊急カテーテル検査が行なえる体制を整えており、大部分の症例で病院到着後90分以内に血行再建を終えています。不整脈部門においては、心房細動を始め上室性頻拍症。心室頻拍などに対し、年間200例以上の症例に対しカテーテルアブレーションを行なっています。また、発作性のみならず、持続性・慢性心房細動に対しても積極的にアブレーションを行なっており、洞調律維持率も約7割と比較的良好な成績をおさめています。恒久的ペースメーカ移植術、ICD移植術、両心室ペーシングについても適応を吟味し積極的に行なっています。
 

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 375 1.03 1.03 0.00% 67.08  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 50 1.18 1.16 0.00% 65.94  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 46 1.15 7.61 0.00% 74.50  
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 30 2.70 11.17 16.67% 72.87  
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 30 4.00 7.27 10.00% 74.50  
【解説】
1番目と2番目は、大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例で最も多くなっています。この治療には2泊3日の入院が原則となっています。ほとんどの症例が3日で退院しています。
3番目に多いのが胃できた早期悪性腫瘍の内視鏡での粘膜下層剥離術となります。約10日間の入院期間となります。
4番目に多いのが、急性胆管炎などの胆管の炎症の際,炎症の改善のため,胆汁の排出(ドレナージ)が必要です。胆汁ドレナージの方法としては,内視鏡を使ったENBDを採用しています。
5番目は内視鏡的乳頭切開術は、総胆管結石などの胆道疾患に対し内視鏡を用いて総胆管の出口である乳頭を電気メスで切開し開口部を広げ,総胆管内の結石を排石させるものです。
 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 29 0.31%
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 31 0.33%
異なる - -
【解説】
本指標は、重篤な主疾患の合併症として発症する可能性が高いため、ゼロを目指すべく努めています。
厚生労働省による平成30年度の全国のDPC対象病院データ集計では、全症例に対する上記の割合は、播種性血管内凝固が0.15%、敗血症は0.46%、その他の真菌症は0.04%、手術・処置等の合併症は0.57%であり、すべての項目において全国平均以下となっています。
本指標は、臨床上ゼロにはなりえないものですが、重篤な主疾患の合併症として発症しているケースが多いため、ゼロを目指すべく努めています。

(注)本集計では、患者数が10人未満の場合は、”-”(ハイフン)を記載しております。

更新履歴

R02.9.30
令和元年度データを公開しました。