広島県DMAT指定病院
DMATとは、Disaster Medical Assistance Team(災害派遣医療チーム)の頭文字をとっており、災害の急性期において早期に機動性をもって活動できるトレーニングを受けた医療チームを意味します。医師・看護師・業務調整員(看護師以外のコメディカル、事務職員等)で構成され、地域の救急医療体制だけでは対応出来ないほどの災害や事故などの現場に急行する医療チームのことです。当院は、広島県からDMAT指定病院として認定され、広島中央医療圏において唯一隊員を有している地域災害拠点病院です。
現在DMAT隊員は医師3名、看護師4名、業務調整員1名です。
医師:森田(心臓血管外科)、原田(呼吸器外科・統括DMAT)、末田(脳神経内科)
看護師:廣田、笠原、小川、濵本
業務調整員:長山(事務)
本来3隊(1隊につき医師1,看護師2,業務調達員1~2)の実働が望まれると県から要請されていますが、勤務先移動などのため残念ながら大きく欠員の現状にあります。
一方、広島中央医療圏においてはこれまで不在であった統括DMAT隊員として2022年6月に原田医師が登録され(東広島医療センターNEWS LETTER 第139号)、災害時にDMAT本部の責任者および責任チームとして活動する責務が加わりました。
さらに濵本看護師はDMAT隊員を養成する指導者の資格取得を目指した活動も行っています(東広島医療センターNEWS LETTER 第145号)。
当院DMATの災害派遣・活動実績については、以下のものがあります。
- 2019年7月 東広島市 豪雨による家屋倒壊
- 2018年7月 西日本豪雨(NHO東広島医療センターNEWS 第133号)
- 2016年4月 熊本地震
- 2016年3月 山陽自動車道 八本松トンネル火災事故(NHO東広島NEWS 第63号)
- 2014年8月 広島土砂災害
- 2011年3月 東日本大震災
災害時の医療体制を強化すべく、院内外における研修活動などに加え、さまざまな大規模訓練に参加(NHO東広島NEWS 第106号)し、県内のみならず全国のDMAT隊員との連携強化、個人及びチームとしてレベルの向上に努めています。
2022年に参加した訓練
Ⅰ.内閣府主催による大規模地震時医療活動訓練(10月1日 静岡・三重・愛知・和歌山)
(NHO東広島NEWS LETTER 第141号)
Ⅱ.中国地区DMAT連絡協議会実動訓練(11月12日 島根)
(NHO東広島NEWS LETTER 第144号)
Ⅲ.広島県消防学校多数傷病者対応訓練(10月27日 広島)
(NHO東広島NEWS LETTER 第141号)