院内がん登録
2020年11月27日掲載
院内がん登録
院内がん登録とは
国のがん対策の基礎となる、がん患者数、罹患率、生存率、治療効果などを把握することを目的に、がん治療のために病院を受診した患者さんの治療内容、治療効果、予後などの情報を集め、把握・分析する仕組みです。患者さんへの的確な情報提供や、次のがん対策のための基礎資料としてがん登録は必要不可欠なものです。
広島県内には、15施設(国指定12施設・県指定3施設)のがん診療連携拠点病院が指定されており、国が指定する登録様式(がん診療連携拠点病院院内がん登録標準登録様式(2016年版修正版))に準拠して、院内がん登録を実施する事が義務付けされています。
個人情報の取り扱いについて
がん登録の情報については、その必要性から個人情報保護法の適応除外の事例に該当するとされていますが、患者さんのプライバシーや権利が侵害されることのないよう「がん登録等の推進に関する法律」において、個人情報の保護や管理、さらには罰則に対する規定が厳しく定められています。
また、がん登録の業務に従事する職員は、個人情報の取り扱いやデータの処理方法について専門的な研修を受けた者(がん登録実務者)が担当し、セキュリティーや情報漏洩がないよう十分配慮しながら登録・活用を行っておりますので、ご安心ください。
院内がん登録集計表
この集計表は、国が指定する登録様式に準拠して登録されたデータを使用して、東広島医療センターの部位別のがんの件数や、部位別のがんの拡がりごとの治療法を示しています。
これらの集計は、広島県内のがん診療連携拠点病院15施設で統一されています。
集計表の項目説明 |
集計対象期間 |
2019年1月1日~2019年12月31日 |
|
集計対象症例 |
東広島医療センターにがんの診断、及び治療を目的に初めて受診した症例 |
||
Ⅰ院内がん登録登録件数 |
院内がん登録件数を年次推移で全数及び性別で集計 |
||
Ⅱ 5大がん別件数 |
我が国での罹患の多い5大がん(胃・大腸・肝細胞・肺非小細胞・乳)と子宮頸部、前立腺について集計 |
||
Ⅲ 部位別 院内がん登録 登録件数 |
<登録部位> |
||
Ⅳ 症例区分別 登録件数割合
<症例区分とは> 生存率を算定する上で |
症例区分10:自施設でがんと診断のみされた症例 症例区分20:自施設診断・自施設初回治療開始 症例区分21:自施設診断・自施設初回治療継続 症例区分30:他施設診断・自施設初回治療開始 症例区分31:他施設診断・自施設初回治療開始 症例区分40:他施設で初回治療終了後の症例
症例区分80:その他 |
||
Ⅴ 部位別 ステージ別 治療法件数
①胃癌 ②大腸癌 ③肝細胞癌 ④肺非小細胞癌 ⑤乳癌 ⑥子宮頸癌 ⑦前立腺癌 |
部位別 |
我が国での罹患の多い5大がん(胃・大腸・肝細胞・肺非小細胞・乳)と子宮頸部、前立腺について集計 |
|
ステージ |
UICC(国際対がん連合)の定める病期分類に基づき、病期(ステージ※)別に分類
※がんの拡がりを0期~Ⅳ期(部位により異なる)のローマ数字で表し、数字が大きくなるほど、がんがより進行していることを示している。 |
||
治療法 |
初回治療とは、治療の開始時点において計画された一連の治療を示し、症例区分の「20」「30」に該当する症例を集計。症状・治療の進行に従って後に追加された治療や他院で施行された治療については初回治療には含まれない。 |
||
Ⅵ 部位別 治療件数
①胃癌 ②大腸癌 ③肝細胞癌 ④肺非小細胞癌 ⑤乳癌 ⑥子宮頸癌 ⑦前立腺癌
|
部位別 | 我が国での罹患の多い5大がん(胃・大腸・肝細胞・肺非小細胞・乳)と子宮頸部、前立腺について集計 | |
治療件数 |
がんと診断され、初回に計画され施行した治療について集計 他院で初回の治療が開始され、継続して当院で初回治療の一部を施行した治療についても集計 症例区分の「20」「21」「30」「31」に該当する症例を集計
|