後期研修プログラム概要
1.目的
このプログラムは初期臨床研修の終了後、当院の所属する独立行政法人国立病院機構の研修システムに準じて原則3年から5年の後期臨床研修を行うものです。質の高い診療能力を有する臨床医を育成することとし、専攻する専門診療科で将来必要とされる学会専門医、認定医、指導医に必要な診断、検査手技、処置、治療等に習熟すると同時に、論文、学会発表等の研究、患者様の視点にたった十分な理解、配慮ができるような全人間的な研鑽を積むこと等を目的としています。
2.一般目標
- 医療安全、患者様の人権への配慮ができる
- 関連領域を含む幅広い知識で患者様の病態の全容を把握する。
- 関連診療科と必要な協議をし、的確な治療計画を立案できる。
- 他の職種との意思疎通を図りチーム医療を実践する。
- 医学の進歩に伴う生涯教育を実践する。
3.到達目標
- 各研修コース及びこれらの構成するプログラムに設定した経験すべき疾患、その症例数及び手技を習得できる。
- 臨床研修制度で指導医の役割がはたせる。
- 医療安全推進者の役割が果たせる。
- 診療録管理ができ、診療統計が活用できる。
- 学会発表、治験などの臨床研究活動ができる。
- 学会等の各診療科専門医、認定医の資格を習得できる。
4.特徴
高い専門性を身につけるため国立病院機構以外の研修施設での研修も可能とし、画一的なコースではなく研修者の希望にあわせた自由度の高い、幅広いプランの選択ができます。優秀な医師については専門性に応じてナショナルセンター(国立癌センター、循環器病センター、国立精神神経センター、国際医療センター)への国内留学、国立病院機構との提携によるVeterans Health Administration(VHA:退役軍人健康庁)への海外留学も可能です。